男性で髪の毛が細いことで困ることは、欲しいところにボリュームが出ないところではないでしょうか。ご相談者様から頂くご質問で『髪が細くてトップにボリュームが出ない』というのが一番多いです。

軟毛くせ毛メンズにおすすめの記事でも書かせていただいておりますが、細い髪の毛でもボリュームを出すにはベースとなる『カット』が大切です。このカットがしっかりしていないといくらヘアスプレーで固めても、ハードワックスを使ってもヘタってしまいます。

それくらい髪型(カットの仕方)は大切なのです。

髪の毛が細いメンズにおすすめの髪型

髪の量が少ない、髪が細いからと言って全く量を梳かないっと髪はふんわりしません。逆につむじや分け目がはっきり見えてしまって『髪が薄い』とみられてしまうこともあります。

カットのポイントは短い毛と長い毛を織り交ぜて作っていくことが大切です。あとは骨格に合わせてどのようなデザインにするかも大切です。

基本的にはマッシュベースで作るのが一番ボリュームが出やすいやり方です。

マッシュは襟足とサイドが短い髪型ですから、ボリュームが出にくい後頭部の形を綺麗にもせられますし、トップにボリュームを持たせる(つまり縦長に見せる)ことが可能です。

それ以外の部分はどのようにしてぺたんとする軟毛をここまでふんわりボリュームを出しているのでしょうか?

実はハサミの入れ方にもポイントがあります。

『短い毛は立ち上がる』という特徴を生かし、ハサミで髪の毛を立たせるための短い部分を作っていきます。

とはいえバサミを使ってはいけません。すきバサミは美容師としては簡単に楽に短い毛を作ることができますが束感を作る子ちおができない(均等にただ量を減らすだけ)です。さらにスカスカになりすぎて頭皮が見えてさらに薄く見えてしまう懸念もあります。ですから軟毛の方にはすきバサミは使いません。

ハサミで丁寧に時間をかけて髪の毛が立ち上がるように作っていくことが重要です。時間と手間をかけなければいけません。

そうするとどうでしょう?

細い髪の毛でもこのようにボリュームが欲しいところがふんわり立ち上がりました。原理はお分かりでしょうか?

図でご説明するとこのような感じです。

ワックスは根元にはつけない

髪の毛が細い人は根元を立たせたいからと言って根元にワックスをつけるのはNGです。なぜかというとワックスの油分が根元に付くと髪が寝てしまうからです。

空気感が出やすいファイバーワックスかハードワックスを髪の毛の表面だけに散らすようにつけましょう。そうするとボリュームが出やすくなります。

◆ワックをつけない場合

◆髪の表面だけにワックスをつける

ご覧のようにふんわり仕上がりました。

3Dカラーで立体感を出す

髪の毛が細めのお客様。

髪の毛が細くボリュームがでない、毛先に動きが出づらい方には可能であれば3Dカラーをおすすめしています。色で立体感を出す技法です。

それでは実際に3Dカラーを施述する様子を見てみましょう。

毛先にハイトーン(明るい色)をつけていきます。まずはカラーする部分を脱色し、色が抜けた部分にお好みのカラーをのせます。2〜3時間程度です。

完成するとこんな感じです。

マッシュベースでトップと後頭部にボリュームを出し、3Dカラーでさらに立体感を出します。根元が暗いですから影に見えて立体的に見えるのです。

後ろです。

いかがでしょう?

細い髪の毛の方でもいい感じに仕上がります。

ドライヤーでボリュームを出そう

髪を濡れた状態から乾かす時、ヘアセットをするとき、どのようにドライヤーをかけるかが重要です。温風で髪の毛は型がつきますから、ボリュームが出にくい人にはワックスをつける前にしっかり髪を立たせることが重要です。

正しいドライヤーでのセット方法を身につけておけば、軟毛カットと相乗効果が期待できてしっかりボシュー無アップすることができます。

朝シャン派の方でも根元を立たせるように髪を乾かすと頭頂部もふんわり立ち上がります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は髪の毛が細いメンズにおすすめの髪型をご紹介しました。

▼ポイントをまとめます

・髪が細い男性はマッシュな髪型がおすすめ!

・カットは短い毛を取り入れる技法で!すきバサミはNG!

・3Dカラーで立体的に見せる方法もあり!

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。ご参考になれば幸いです。