こんにちは。

突然くせ毛になったのですが、どうすればいいでしょうか。というご質問をお受けしました。

今回はご相談にお答えする形で記事を書かせていただきます。

【記事内容】

✔︎突然くせ毛(縮毛)になる原因

✔︎部位によってくせ毛の形状が異なるのはなぜ?

✔︎くせ毛を目立たなくする方法は?くせ毛にパーマはあり?

突然くせ毛になってしまった・・・どうすれば良い?

 

◆先日当店LINE@へ以下のようなご質問をいただきました。

5年前から急に縮毛になったんですが(今高校3年です)、
 
自力で治す方法はありますか?
 
また、いっそパーマをかけた方がいいのでしょうか?
 
くせ毛は頭の部分によって異なり、前髪と頭の側面はひどいですが、
 
他はあまりうねりません

◆ご質問者さまから送っていただいた毛髪状況画像

 

お年頃の男性で急に縮毛になってしまった、ということでお辛い時期をお過ごしのことかと存じます。

髪質の変化は、心の変化、自身喪失につながるほど重要なことと僕は考えていますし、実際深刻にお悩みのお客様も多いです。

これはくせ毛の人にしか分からないことです。

そして、現代の科学ではくせ毛を100%治すことはできません。

しかし、くせ毛の原理、対処法、付き合い方をしっかり理解した上で『くせ毛を極力目立たなくする』ことはできます。

ということで、まずはくせ毛になってしまった原理をご説明しますね。

※ちなみに、よくご質問のある『縮毛矯正』はくせ毛を治すものではありませんので、詳しくはこちらをご参照ください。

突然のくせ毛は、遺伝とホルモンバランスによるもの

思春期を境に突然縮毛、くせ毛になってしまうのは遺伝とホルモンバランスによるものです。

と言っても、なんだかよく分からないかと思いますので

まず、『遺伝』についてから解説しますね。

◆遺伝でくせ毛になるってどういうこと?

遺伝とはその名の通り、ご両親、おじいさん、おばあさんなど血縁関係がある方の『くせ毛遺伝子』を引き継いだことによります。

もし、ご家族でくせ毛の人がいればその可能性は高いでしょう。

ちなみに、ご両親の片方が直毛、片方がくせ毛の場合、くせ毛の遺伝を受け継ぐ可能性がとても高いです。

これが中学や高校の理科、生物でお勉強すると思いますが『優勢遺伝』と言われるものです。

くせ毛は優性遺伝です。

もちろん、髪質には個人差がありますし、生えてきたタイミング(若い髪なのか、古い髪なのか)によって、細い髪だったり、太い髪だったり、うねるのか、チリチリなのか・・・

本当人それぞれ、様々です。

◆ホルモンバランスによるくせ毛ってどういうこと?

ホルモンバランスと聞くとなんだか難しそうに感じますが、簡単に言えば体が大人に切り替わるタイミングで遺伝で受け継いだ髪質へ変化するということです。

ご質問者さまも『中学生頃から』くせ毛になられたとおっしゃておりますが、

医学的に考えると幼少期(0歳〜10歳頃)は頭蓋骨がどんどん成長していくので、毛根や毛穴がまだ安定しません。

ですから、その毛穴の形状に柔軟に対応するため、薄い茶色毛のある細い髪なのですね。

それが思春期、大人へと成長していくと頭蓋骨の形が決まってきますから、毛穴、毛根も形が安定してくるんです。ここで初めて硬い、太い『大人の髪質』に変化してきます。

そうすると、髪の毛がもともと受け継いだ『優性遺伝』の髪質、つまりはくせ毛になる人が出てくるのです。

僕も、11歳頃から急にくせ毛になりましたので、まさにその通りですね。

部位によってくせの出方が変わるのは、毛根に原因がある

ご質問者さまも『くせ毛は頭の部分によって異なり、前髪と頭の側面はひどいですが、他はあまりうねりません』

とおっしゃっておりましたが、この件についても解説します。

髪質、クセの出方は毛根、毛穴の形状と密接に関係しています。

ですから、頭蓋骨の形状によって毛穴にかかる圧力はそれぞれですから、

綺麗な円形な毛穴の部分は比較的まっすぐな髪の毛が生えてきますし、

毛穴に圧力が楕円になるようにかかっているところはネジネジ、チリチリしたくせ毛が生えてきます。

あとは、顔まわり、もみあげ部分はうねりやすい髪が生えてきやすいという性質があります。

くせ毛を根本的に直すことは不可能

くせ毛は現在の医学では自力で治すことはできません。

ご質問者さまも『自力で治す方法はありますか?』とおっしゃられておりましたが、

残念ながら、くせ毛は治せないのが現実です。

よく、誤解されやすいのですが、

シャンプーはパサつきを抑えたり、極力髪を傷めないようにする『くせ毛におすすめ』なシャンプーは数多くあっても、くせ毛を『治す』シャンプーはありません。

当店で作っているシャンプーもくせ毛の方のご意見を多数いただいて商品化しています。

それでも、くせ毛を治すことは当然できないんです。

優しい洗浄成分を使ううこと、潤いを保つ成分を配合する『トータルホームケア』が最良の手段なんです。

くせ毛にパーマはあり?なし?

これはあり?なし?といえばどちらともいえません・・・。

なぜならくせ毛の中でも『髪質』によるからですね。

ゆるいくせ毛でしたら、あえてパーマで動きを出すことで、スタイリングした時に躍動感のある印象を作ることができます。

しかし、太く、チリチリの髪にはパーマはおすすめしません。

なぜならパーマをかけても理想とする仕上がりにならないですし、

そもそも、パーマは『薬剤』を使用するので髪の毛が傷みます。

髪の毛が傷むと、さらに広がりやすくなり、スタイリングが難しくなってしまいます。

ただ、それでガッカリすることはなくて、パーマかけなくてもくせ毛はスタイリングするだけで作ることが可能です。(もちろんくせ毛を動かすようなカットは必要)

うねる、広がる、パサつく『くせ毛』をわからないように目立たなくして、パーマっぽく見せるんです。

くせ毛を目立たなくする or パーマ風に見せる

◆くせ毛をまとめるスタイリング 

セット力のあるスタイリングを使わず、『ツヤ』と『油分』を重視したスタイリング剤を使います。

当店で発売している『プリュム・デュール』はくせ毛に使いやすいスタイリング剤です。

◆くせ毛をパーマっぽく見せる

くせ毛をパーマっぽく見せるには、『ウェット感に近い』状態を作り出すことが大切です。

ツヤの出るスタイリング剤、例えばを揉みこむことでくせ毛を固めることでパーマっぽくなります。

◆くせ毛(パーマ)をジェルでセットした動画 かがさん

 

ジェルは綺麗な束感が持続されるので、かっこ良く決まりますね!

◆髪を固めるのが苦手な方はプリュム・デュールを使ってパーマっぽくしてもOKです!

くせ毛特有の広がりを抑えつつ、パーマ風に束感も出せます(^^)

プリュムデュールを見る

諦めないで!くせ毛とうまく付き合っていこう

日本人をはじめとしたアジア人は直毛が多い人種。

くせ毛は少数派です。

そして、日本という国は多様性を受け入れないような学校教育・文化が根底にあり(個人的な意見です)、くせ毛がコンプレックスになりやすい環境だと思っています。

中学・高校で『毛髪証明書』の提出を義務化している学校も多いですよね。

そのような日本の文化があるので少数派のくせ毛にコンプレックスを抱きやすいのだと思います。

でもね、くせ毛は、個性そのものですよ(^^)

みんな目の色、声質、身長が違うように、髪質が違ってもそれは個性です。

自分の髪を愛する気持ちが大事だと思います。

と言っても、やっぱりどうしてもくせ毛そのままだと、清潔感がなく見えたり、チリチリしたりして見えるので、

✔︎くせ毛をおしゃれにスタイリングする

ということはとても重要だと考えています。

縮毛矯正はおすすめしない

その他、様々なご質問をお受けしておりますが、くせ毛でお悩みの方としては

『縮毛矯正はかけたくない』あるいは『いずれ縮毛矯正はやめることも考えている』

とおっしゃるご質問者さまは多いんです。

もちろん、僕の意見としても、男性の縮毛矯正はあまりおすすめしておりません。

なぜかというと、施術箇所はまっすぐになるものの、ちょっとでも伸びてきた箇所はうねうねしますし、

縮毛矯正のまっすぐというのはは『不自然』な仕上がりになりやすいです。

ですから、自分に自身が付き始める、18歳頃から縮毛矯正を卒業していく男性は多いんですね。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、突然くせ毛になってしまったけれご、どうすれば良いですか?というご質問にお答えすえる記事を書いてみました。

大切なポイントをおさらいしてみましょう!

✔︎くせ毛は根本的に治すことはできない

✔︎くせ毛の原因は遺伝とホルモンバランス

✔︎くせ毛にパーマをかけてもいいかは髪質次第

✔︎くせ毛になってしまっても、スタイリング剤でおしゃれにできる