こんにちは、

ご覧いただきありがとうございます。

いただいたくせ毛に関するご質問にお答えしています。

最近ネットで『髪質改善』というワードを目にしませんか?

髪質改善できるトリートメント・・・!

髪質改善でくせ毛が治る・・・?

そんなすごいものあるの!?

そんな風に思ってしまう『髪質改善』というパワーワード。

めっちゃインパクトあるワードなのですが、この『髪質改善』は美容室によってやっていることが全く違うんです!

とりあえず、一般の方からすると『髪質改善をすれば、ダメージ毛やくせ毛が治る!』と思われる人もいらっしゃるかもしれませんが・・・

結論から言えば美容室にある髪質改善メニューで傷んだ髪が治ったり、くせ毛が治るというのは現実ではありえません。

そして、髪質改善という宣伝の中には下記の施術を言い換えているものもあります。

・髪質改善=実は縮毛矯正のこと

・髪質改善=ストレートパーマのこと

・髪質改善=実は一般的なトリートメントのこと

この3つが混同してしまって、髪質改善という言葉だけひとり歩きしている感じです。

ということで、皆さんにわかりやすいようにご説明していきますね!

髪質改善でくせ毛、ダメージは治らない?

とりあえず、これだけは分かっていただきたいこととして、髪質改善という名目でくせ毛が治る!ダメージが補修される、戻るという施術はありません。

✔︎まずは、縮毛矯正について

縮毛矯正も年々進化していて、髪を傷めにくいものも出てきています。

しかしながら、トリートメント効果があるとは言え、あくまでも縮毛矯正ですから髪の毛にダメージを与えます。

縮毛矯正の原理は、薬剤で髪の毛のタンパク質の結合を切断して、ヘアアイロンの熱でまっすぐにくっつけることです。

それで髪の毛がストレートになるということですね。

これを『髪質改善』と表現するところもありますが、内容はパーマと同じ原理です。

確かにくせ毛でうねる髪質、ごわつきやすい髪質が扱いやすくはなりますが、根本的に治ったわけではありません

 

✔︎ストレートパーマ(コスメストレート)

位置付けとしては、縮毛矯正よりも弱い薬剤を使ったストレートパーマといったところです。

弱いくせ毛だと扱いやすくなる人も稀におりますが、ほとんどの場合あまり効果はありません。

こちらも髪の毛のタンパク質の結合を一旦切断してくっつけ直すので髪の毛にダメージが加わります。

パーマは基本髪の毛が傷みます

✔︎よくある髪質改善トリートメントについて

髪質改善トリートメントといっても『トリートメントに配合している高分子で髪をコーティングする』という表現が正しいです。

トリートメントで栄養が髪の毛に沁みわたり髪の毛を補修する・・・

ということはありませんのでご注意ください。

医学的に、髪の毛の栄養は頭皮の毛細血管から運ばれます。髪の毛の外側から栄養を吸収するということはありません。

あくまでも、トリートメントの効果は手触りを良くする、静電気を防止する、傷んだ髪、うねる髪に皮膜を作ることにあります。

髪質改善トリートメントはただ『ごまかす』だけだと、表現する美容師さんも多くいます。

髪質改善ってお客様からすると、一回のトリートメントで髪が見違えるように綺麗になる・・・!

という勘違いをされている方が多いのですが、基本、髪質改善トリートメントといわれるものでも『表面をコーティング』するだけです。

その時は手触りがサラサラになっても、翌日のシャンプーで落ちてしまうのですね。

ですから、毎日美容室に通って毎日トリートメントするならば、コーティングを『維持』できますが、現実的に厳しいですよね。

美容室からすると利益率が高いので、過大な宣伝をしてでも美容室でトリートメントをすすめることもあるのです。

本来の髪質改善はホームケアのこと

認識していただきたいのですが、髪の毛は根元から毛先に行くほど蓄積していきます。

そして、髪の毛は皮膚とは違うので自己再生機能はありません。死んでいる細胞です。

すなわち・・・

生えたての髪の毛が一番綺麗な状態で、毛先に行くほどパサついてくるということです。

ですから、その髪の毛を極力『傷めない』というのが一番大切です。

そのためには毎日お家での『ホームケア』が効果的です。

ホームケアで大切なのは髪を傷めないこと

髪の毛は生えたて(根元)が一番健康で毛先に行くほど、ダメージが蓄積する、というのがお分かりいただけたかと思います。

そうすると、大切なのが『髪の毛を傷めないこと』です。

例えば、写真の女性はご来店直後ですが、縮毛矯正やトリートメントをしなくても、カットとスタイリングでこのように綺麗になりました。

ヘアセットにはプリュムワックスを使いました。

こちらもプリュムワックスでスタイリングしました。

髪の毛を極力傷めないためにできることをまとめます。

✔︎洗浄力の強くないシャンプーを使う

シャンプーには主原料に洗浄力の強いものを使用しているものもあります。

代表例を出すと、ラウレス硫酸Naやラウレス硫酸アンモニウムなどがボトルの成分表記の上位3番目間に入っている場合、髪の毛がパサつく人には向いていないでしょう。

髪がパサつく方はしっとりした使用感のアミノ酸系界面活性剤を使ったシャンプーが合うでしょう。

また、シャンプー前にしっかりお湯で皮脂を洗い流すことも大切です。

頭皮の汚れの6割はお湯だけでも落ちます。

いきなりシャンプーをつけて2度洗いなどせず、最初のすすぎをしっかりすればダメージは抑えられます。

✔︎スタイリング剤の成分注意する

髪の毛の日々のスタイリング(ヘアワックス)のヘアワックスには、様々な成分が含まれています。

髪の毛が引っかからない、使い心地の良いワックスを選ぶといいでしょう。

>>オーガニックワックス比較記事をみる

✔︎ドライヤーの前にヘアオイルを使う

日頃、ドライヤーを使わない人はほとんどいませんよね。

男性女性関係なく、ヘアセットにはドライヤーやヘアアイロンを使うことが多いと思います。

髪に熱を加えると急な水分の蒸発や、直接熱が加わることで髪の毛が傷んでしまいます。

一度傷んだ髪は戻りませんから、日頃からヘアオイルをお使いになることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、専門家解説!くせ毛に髪質改善は意味がない理由『メンズ編』をお送りしました!

髪質改善は1日でできるものではありません。

美容室に1回行っただけで髪質改善できるというメニューは、髪質改善ではなく、実際は・・・

✔︎普通の縮毛矯正

✔︎ストレートパーマ

✔︎ただのトリートメント

であることが多いです。

本当の髪質改善は、髪の毛を傷めないホームケアでしかできません。