ここ最近、美容室のカット料金が二極化していると言われています。

1,000円代でカットできる美容室や理容室もあれば、カットだけで3万円以上の美容室もあります。

現代の消費者は美容室に対して何を求めているのでしょうか?

1,000円カットで満足する人もいれば、カット3万円以上の美容室へ足を運ぶ人も存在する現状。

今回はそんな高級美容室とも言えるカット3万円以上の美容室への客足が途絶えない理由について解説していこうと思います。

美容室に何を求めるのか?再定義される時代になった

美容室といえば、私たちは『髪を切りに行くところ』という概念があったかと思います。

その髪を切りに行くという目的からすれば料金が安いに越したことはないでしょう。

しかし現代は『髪を切る』以外の付加価値を求めて足を運ぶ消費者が多くなっています

これは私たち人類の長い歴史の中で培ってきた『文化』『芸術』『ファッション』のようなアーティストとしての分野に『美容師』というものが含まれ始めた、と考えるとわかりやすいのではないでしょうか?

例えば、絵画を考えてみましょう。

壁の落書きと何億円もする絵画は何が違うのでしょう?

すぐに明確な答えは出せますか?

物理的に考えると同じ『絵』であることに変わりはありません。

しかし人間はその同じ『絵』をみて『違い』を見出せる生き物なのです。

理屈では説明不可能な『アート』に喜びと楽しみを見出す生物です。

そこに希少性という価値がつき、お金でその価値が数値化される。ただそれだけのことです。

ここに、上手い、下手などといった定量化できる概念はありません。

とはいえ他の美容師からすると

『俺は6000円なのになぜこの若造は3万円なのか。』

と同業者からネットで叩かれてしまうのも現実問題としてあります。

特にMAX戸来の場合は2015年(当時24歳)から一律3万円のカットにしていることから、ネットで検索をするとそのようなブログも出てきます。

ファストファッションとハイブランド

美容師業界がこのような料金体系の二極化が始まっている中で、『ファッション』という分野を例に出して考えてみましょう。

服はなのために着るのか?

人それぞれ答えは違うかと思います。

✔︎寒さをしのぐ、快適に過ごすため

ただこれだけでの目的でしたら、全国にあるファストファッションのお店で満足できるでしょう。

しかし、服にそれ以外の価値を求める場合はどうでしょう?

✔︎自己表現のため、デザインが気に入った、ブランド力に心が引かれた

このような精神的欲求を満たすためにファッションブランドがあり、希少性が高いものには価値がつくのです。

この希少性はその創業者の生き様、思想、世界中の人々に認知されるまでの道のり・・・

これらが物質では到底作れ出せない付加価値を生むのです。

そして消費者はそこのお金を払うことで、幸せを手に入れているのです。

 

では誰がその値段を決めているのか?なぜ値段が高くなるのか?

同じ布でできた上着が1,000円のものもあれば3万円のものもあります

誰がどの商品を選んでいくら払うかは自由です。

そしてハイブランドはなぜこの世から消えないのか?

それは需要と供給のバランスで成り立っているからです。

そのブランドのファンであり、身に着けることで心が満たされるのです。

美容師業界も全く同じことが言えます。

なぜ3万円以上のカット料金でもそのお店は潰れないのか?

その人に髪を切ってほしい消費者と、サービスを提供する側の需要と供給のバランスが成り立っているからです。

すなわち最終的にサービス商品の価値は『市場(消費者)が決めていること』なのです。

人々は美容師のファンとなり体験にお金を払う

どんなにAI(人工知能)が進化し、ロボットが発達したとしても美容師という職業はおそらく無くなりません。

これは何を意味するのか?

言い換えれば『人(美容師)』に価値があるからなくならないということです。

安さに価値を見出す出す人は今後ロボットに1,000円で髪を切ってもらえばいいし、応援している美容師や大好きな美容師に切ってほしい人はそこにブランド料を払うようになる。

なぜなら消費者はその美容師のファンだからです。

その好きな美容室へ行って好きな美容師に切ってもらいという『体験』にお金を使うのです。

そう考えれば自分のブランドを構築していく美容師はどんどん希少価値を上げていき、その反対でAIやロボットに代替される美容師も出てくるということが予想されます。

テクノロジーが進化すればするほど『その人に価値があるから行く』という流れはどんどん加速することでしょう。

その序章としてカット料金が3万円以上の美容師が出てきていることはなんら不思議なことではありません。

まとめ

今回はMAX戸来を例にして3万円のカット料金でも客足が途絶えない理由について解説してみました。

時代の変化が激しい現代において消費者のニーズに応える新たなサービス、新たな市場が開拓されています。

そんな中、人々が美容師に求めるものも大きく変わろうとしています。

美容師はアーティストです。

その芸術にいくら払うかはお客様が決めていることです。そこに『相場』という概念はありません。

今後AIやロボテックが進化するにつれてこの流れは加速するでしょう。

 

おすすめの関連記事