こんにちは。
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『Men’s Beautiful.com』でくせ毛コンシェルをしているMameです。
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◆今回いただいたご質問内容です
はじめまして。
いつもブログを見させていただいています。今回は初めての質問になります。
くせ毛に効くというシャンプーをよく目にしますが、本当に効果があるのでしょうか?
ご意見をいただければ嬉しいです。
ということでお答えして参ります。
くせ毛に効くシャンプーは本当にくせ毛が治るのか?
確かに、多くのメーカーさんが発売している『くせ毛用シャンプー』ですが、くせ毛が治るということは、100%ありえません。
なぜかというと、くせ毛は、毛穴から曲がって生えており、髪の毛を輪切りにすると楕円形な形をしております。
それをシャンプーで直毛に治すというのは現在の科学では不可能です。
では、なぜ、くせ毛用として発売されているのか?
簡単にいえば、『くせ毛は治すことはできなくても、くせが出にくく努力をすることでまとまりやすくなります』という意味です。
くせ毛は柔らかくすると、普段のスタイリングがしやすくなりますよね。
ですから、
✔︎髪の毛を傷めないように洗浄力が強くない成分
✔︎柔らかい手触りにするような成分
✔︎髪の保湿状態を保つ成分
これらを配合しているんです。
くせ毛だと、『くせ毛に効く!』『くせ毛がこんなに!』というような文言で『くせ毛が治る』という誤解を招いてしまうと思いますが、
『実際は髪を柔らかくしっとりさせて扱いやすくする』という認識の方が正しいかと思います。
くせ毛用のシャンプーと普通のシャンプーを使い比べてみた
今回比べてもるのは、一般的なシャンプーの『資生堂のTSUBAKI』と、
サロンの美容師さんが推薦するくせ毛用シャンプー『ミルボンのフィエーリ』です。
◆資生堂TSUBAKI 330ml:380円で購入
1mlあたりの価格単価は1.15円
◆ミルボンの人気くせ毛用シャンプー『フィエーリ』 詰め替え用:1000ml:4,380円で購入
1mlあたりの価格単価は4.38円
価格差、4倍以上。
さてどうなるか・・・使ってみましょう!
今回はシャンプーの比較のため、コンディショナーはつけません。
◆では最初に、資生堂TSUBAKI から使ってみます。
シャンプーを手に取るとよくある白いパール色の液体。
いつも通りにお風呂で髪を洗って乾かします。
そうするとくせ毛の具合はこんな感じです。
写真だけでは伝わりにくいかもしれませんが、触った感じは若干パサつき感あります。
コンディショナーをつければシリコンでコーティングされるのでいい感じにはなると思います。
◆次に、人気のミルボンくせ毛用シャンプー『フィエーリ』
アマゾンで買いました。
使った後、手触りの違いはかなり感じます。
同じように乾かしてみましたが、くせ毛が『ごわごわ』ではなく柔らかくなります。
癖がまっすぐになることはないですが、乾かした後にアイロンやスタイリングをする時にやりやすくなりますね。
比較してみましょう。
くせ毛用シャンプーの方がボリュームが抑えられていますね。
今回は硬くて、太い剛毛のくせ毛の男性で試した結果、くせ毛の扱いが楽になりました。
とはいえ、シャンプーは世の中にたくさんの種類があるので、このシャンプーが絶対にいいということではありません。
今回、筆者であるMameは硬い髪質でくせ毛なので柔らかくなったように感じましたが、
後日猫っ毛くせ毛の戸来(美容院MAXの代表)に使ってみたら、逆にうねりが強く出てしまいました。
くせ毛用だからといって『くせ毛専用』ではない
ちなみにですが、くせ毛用だからといって直毛の人が使えないわけではありません。
※ちなみに『くせ毛専用』という書き方をしているものは薬機法という法律に反するのでご注意を。
これは、くせ毛、直毛に関係なく、高価格のシャンプーは安い石油系界面活性剤を使っていないこと、保湿力を高める成分を配合しているため、
✔︎髪の毛を傷めにくい
✔︎髪の毛を柔らかくする
✔︎髪の毛の保湿を保つ
これらに特化していることが要因であると考えられます。
ですので、直毛の方も普通に使えます。
くせ毛用と聞くと、何か薬剤が入っている?そんな風に思うかもしれませんが、宣伝がくせ毛の方に響くような文言なだけであって、みんなが使える上質なシャンプーであることが多いです。
逆に言えば、ちょっと高価なサロン用のしっとり系シャンプーを使えば同じような効果を得られます。
そして、もう一点は、どのシャンプーが合うかはその人の髪質、体質によって変わるので一概に『これがいい』とは言えません。
例えば、くせ毛でも細い髪の人は、高価なしっとり系、くせ毛用のシャンプーを使うことで余計うねりやすくなってしまうこともあります。
ですから使ってみないと自分に合ったシャンプーは見つからないのが正直なところです。
くせ毛用シャンプーは原料が高い?
一般的な安価なシャンプーは石油系際面活性剤を使っており、安価であありますが、洗浄力が強すぎて髪がパサつくことがあります。
安い原料で大量生産できますから、私たちは安価で手に取りやすいですいメリットはありますが・・・。
その反面、高いシャンプーは髪の毛を傷めにくいアミノ酸界面活性剤を使っており、
皮膜を張る保湿成分にも優れているため、くせ毛がまとまりやすいのですね。
では、くせ毛用シャンプーや高価なシャンプーに含まれる代表成分をご紹介します。
多くのメーカーさんが同じような原料を使っているようです。
(もちろん全て一緒ではありません。あくまで傾向としてご参考までに)
◆コカミドプロピルベタイン(合成界面活性剤)
・静電気を防止し、髪の毛を絡まりにくくする
・ヘアコンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤として柔らかい手触りにする
◆ココイルグルタミン酸Na(アミノ酸系界面活性剤)
代表的なアミノ酸界面活性剤。
髪と頭皮に優しい原料で、ごわつき、パサつきやすい髪の毛を優しく洗います。
300ml、2000円〜程度のシャンプーに幅広く使われています。
◆ラウロイルメチルアラニンNa(アミノ酸系界面活性剤)
程よい脱脂力があるアミノ酸系界面活性剤です。
300ml、2000円〜程度のシャンプーに幅広く使われています。
◆ホホバオイルなどの天然油
言わずとしれた保湿剤。
ヘアオイルにも含まれる天然オイルです。
髪、頭皮、肌の油分に近い成分であるワックスエステルを20〜30%配合しており、アレルギー反応も起きにくい優しいオイルです。
医療の分野に目を向けると、人工心臓の潤滑油としても使われているのですよ。
◆グリセリン
髪の保湿のために配合している場合があります。
ゲルっぽい質感で肌の保湿液などに含まれる成分です。
単体では、肌の水分を奪ってしまいますが、水を混ぜることで保湿剤としての役割を果たします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、くせ毛用のシャンプーは効果があるのか?検証してみました。
要点をまとめます
✔︎くせ毛用シャンプーはたくさんあるが、くせ毛が治るわけでなはい
✔︎くせ毛用シャンプーは髪の毛をしっとりさせる、パサつきを抑えるもの
✔︎一般的なシャンプーより高い原料を使っているため価格が高い
✔︎硬いくせ毛は柔らかくなるが、猫っ毛は逆にうねる場合もある
✔︎シャンプーは人それぞれ好みがあるので、使ってみて自分に合うものを選ぼう!
以上です。
最後までお読みくださりありがとうございました!
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2016年からMen’s Beautiful.comを運営、くせ毛・剛毛・敏感肌のお客様のため天然成分にこだわったシャンプー、ワックス、ヘアオイルなどの商品開発をしています。
現在は東京で美容室経営、ヘアケアメディア運営、ヘアケアブランドを運営する会社『マクスタート 』のCOOをしています。