剛毛くせ毛セラピストのMameです。

先日LOFTのワックス売り場で、アリミノメンシリーズを見かけました。

アリミノとはあの『アリミノ』?随分と見た目が異なる。

今までのアリミノワックスとどう違うのか?

アリミノと言えば、短髪でしっかり立ち上げるセット力が強いアリミノスパイスシリーズなどの「ハードワックス 」というイメージでしたよね。

ところが、新しく発売されたシリーズのコンセプトはナチュラル」

近年のオーガニック ヘアケアブームに参入したのだろうと思います。

【アリミノ】アリミノ メン ハード・バーム 60g 2700円(税込)

使用感は・・・髪の毛が細い男性や、女性の緩い髪型など、パリッと固めず、自然な感じのセットに使いやすいらしい。

プロダクトなどのオーガニックワックスにセット力を足したものとイメージすればわかりやすいです。

ただ、アリミノ メン 『ハード・バーム』はプロダクトや、Nドット、ジョンマスターオーガニックが出しているオーガニックワックスのように、全てが天然成分でできているわけではありません。

天然由来成分に石油化学薬品を合成した界面活性剤や、石油から合成した成分が含まれております。

ですので、今までのアリミノ製品『スパイス』との違いは

既存の石油由来成分に天然成分を配合することでナチュラルさに重点を置いたメンズワックス

という位置付けで良いと思います。

専門家がアリミノ・メン『ハード・バーム』成分を解説

では早速アリミノ・メン『ハード・バーム』の成分を見ていきましょう。

今回も『剛毛くせ毛セラピスト』の佐藤が解説してまいります。

天然由来成分青文字 

石油化学成分または天然由来を化学反応させた合成界面活性剤など赤文字 

キャンデリラロウドデカンスクワランポリソルベート60ステアリン酸ステアリン酸ソルビタンTEAサトウキビエキスチャ乾留液ガリカバラ花エキスデキストリンシクロデキストリングリチルリチン酸2Kトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルダイマージリノール酸ダイマージリノレイルカルボマーEDTA-2Naエタノールフェノキシエタノール、香料 ※香料は詳細不明成分につき解析していません。

天然成分97% が売りのアリミノ・メン ハード・バームですが、

14成分植物から抽出、動物などの天然由来の成分

6成分石油原料や天然由来成分と石油系原料と反応させている合成界面活性剤、防腐剤

で構成されています。

14種類も天然成分が含まれているんですね。メンズワックスにしては珍しい。

ただその反面、意外にに石油原料が多いとも感じました。

それなのに天然由来成分97% とはどういうことか?

これは消費者は勘違いしやすい表記なのですが、

植物由来成分に石油由来原料を反応させて作った、合成界面活性剤を『植物由来』としているからです。

ですので、実際には本当に天然の成分割合は低いものと考えられます。

◆おでこや頭皮に刺激のある成分も?

それでは、上記で見つけた成分について、詳しく見ていきましょう。

・ポリソルベート60

引用:食品安全委員会 添加物専門調査会

アリミノメン『ハード・バーム』に含まれる成分ポリソルベート60ですが、2007年に発表された報告書によると、おでこに蕁麻疹、頭皮に軽度の赤みが見られたそうです。

それなのにどうしてそのような成分を入れているのでしょうか?

まず、ポリソルベート60ですが、これは植物由来の界面活性剤のソルビタンエステルに石油原料の酸化エチレン(n60)を化学反応させた合成界面活性剤

油と水を混ぜるために入れています。

わかりやすく言うと、洗剤のことです。

アリミノメン・ハードバームは一番多い成分が水。水と油は混ざり合いません。ですから合成界面活性剤を混ぜることで、油と水を混ぜてクリーミーにしているのです。

オーガニックワックスは合成界面活性剤を使っていないので、そもそも水を原料には使用していません。

実験をしてみました。

●界面活性剤を一切使わないオーガニックワックスを3つ用意しました。プロダクト、プリュムワックス、プリュム・デュール。それらを容器に入れ、水を入れます。

●よく混ぜます。このように水と油は混ざり合いません。分離します。これが自然の摂理です。

●ここに合成界面活性剤(食器用洗剤)を投入します。

●合成界面活性剤(食器用洗剤)を投入しました。

●界面活性剤を加えたあと、混ぜます。すると、油と水が混ざり合い、乳化しました。これが合成界面活性剤の原理です。

いかがでしょうか。

こうやって実際実験してみたり、公式な報告書で頭皮やおでこに刺激があることがわかっていると、自分は大丈夫なのかな?と心配になると思います。

一般的なワックスの成分中に多くの界面活性剤が含まれているのが実情です。

界面活性剤を使ったワックスが叩かれる理由

界面活性剤不使用のワックス『プリュムワックス』とは?

ステアリン酸ソルビタンは使わない方が良い成分?

・ステアリン酸ソルビタン

引用:https://www.recolor.jp/seibun/sorbitan_stearate.html

致命的なアレルギー反応や皮膚炎の報告はされておりません。使用実績も多く、合成界面活性剤の中では比較的安全性は高い成分と僕は考えます。

ただ、合成界面活性剤であることは変わりはないので、ネットの情報では神経質な方は避けた方が無難な成分としているところもあるようです。

合成界面活性剤を使用したワックスが叩かれる理由は?

◆エタノールは刺激性あり?

・エタノール

エタノールは現在は多くの場合、糖を発酵させて作ります。ですので植物由来ではありますが、成分単体だとほとんどの人に皮膚に刺激性があります。

ただ、このワックスは殺菌程度の少量のエタノールを入れているので、そこまで皮膚に影響はないと考えますが・・・敏感肌の方は、かゆくなる可能性があります。

1982年から2008年のあいだで日本人におけるエタノール接触皮膚障害は、接触蕁麻疹38例、アレルギー性接触皮膚炎18例、接触蕁麻疹とアレルギー性接触皮膚炎2例、接触蕁麻疹と刺激性接触皮膚炎1例であり、その多くはパッチ塗布5分後に紅斑が生じる即時型アレルギーで、まれに24~72時間後にも紅斑が持続または増強する遅延型反応も確認された

Journal of Healthcare-associated Infectionに掲載されている「エタノール接触皮膚障害症例と交差反応について」(文献4:2009)

フェノキシエタノール(防腐剤)の刺激性は低い?

・フェノキシエタノール

防腐剤として加えておりますが、501 人の被験者を対象にした実験では、皮膚に炎症を起こした人は0.2%だったそうです。

オランダのスタンダードシリーズにおいて一般的な防腐剤の必要性を判断する研究で、接触皮膚炎の疑いのある501人の患者に14種類の防腐剤を適用し、ICDRGガイドラインに従って評価したところ、1人の患者が5%フェノキシエタノールを含むワセリンで陽性反応を示した。陽性反応率は0.2%であった

引用:DeGROOT,A.C, et al.,1986

まとめ

いかがでしたか?

今回はアリミノ メン『 ハード・バーム』の成分解析を行いました。

総合評価:★★★☆☆ 3

感想としては、普通のワックスには珍しく天然成分は多いですね。1000円前後のワックスを使うよりは良さそうです。

ただ、普通に合成界面活性剤やエタノールなど刺激成分が入っているので、肌が弱い方や、髪の毛を傷めたくない人にはおすすめしません。

お値段も、成分がちょっと中途半端な割には高いなと感じました。

界面活性剤を使っていないオーガニックワックスはこちらにあるので興味がある方はどうぞ!

ではまた次回!

『剛毛くせ毛セラピスト』Mame

1990年生まれ ゆとり製法、悟り世代、好きなことで生きてます。

ニックネーム:まめ

M.CONSULTING代表(サイト運営・コスメ開発)

新卒で国内最大手石油元売り会社、石油化学製品部門へ。

そしてコスメの主原料である『石油化学製品』製造で培った知識を元に起業。

化学薬品を使わないヘアケアについて情報発信、みなさんの意見を元にプロダクトを開発しています。

もともと『セラピー』と薬を使わない治療という意味で、そこから『剛毛くせ毛セラピスト』というなんともありきたりな?肩書きを使わせてもらっています。

その他髪質でお悩みの方のはご気軽にご相談ください。

みんなの意見で新しいスタイリング剤を作りましょう。

plume.wax.sato@gmail.com

僕の髪質:剛毛・多毛・くせ毛