ワックスってどんな成分できているの?

メンズの髪のセットに欠かせない存在となっているワックス。

ネット上では、ワックスの成分で頭が禿げる、髪が痛むとの記事が出ていたり、ツイッターでも髪の毛がギシギシになる、痛む、などの感想も出ていますね。

では、そもそもワックスはどのような成分で構成されているのでしょうか?様々な薬品を扱う筆者、Mameが、化学的根拠をもとに解説していこうと思います。

◆市販のワックスも美容室専売品も成分自体は似ている!?

現在出回っている市販の安いワックスも、美容室専売の高めのワックスも構成されている成分自体は似ています。

ワックスを構成する成分は以下の通り、約7種類の成分からできています。

①油分:艶を出したり、髪をまとめたり、形つけるもの。

②水:界面活性剤が仲介役となり、油分と水を混ぜてエマルジョン状態というクリーム状ににさせる。

③界面活性剤:油分と水を混ぜるものです。言わずと知れた化学薬品で、いわゆる洗剤のこと。髪や頭皮を傷めることも。

④アルコール等:ワックスをつける瞬間の伸びの良さを出すために配合。すぐ空気に触れて蒸発しますので、髪の毛の水分を奪いがち。

⑤シリコン等の高分子化合物:髪の毛表面のコーティング、手触りの良さをよくする。毛穴に詰まると髪の毛の成長の阻害因子に。

⑥防腐材:安価な殺菌剤です。代表的なもので、メチルパラベン、プロピルパラベンなど。法律上配合量は1%未満にするようにとなっていますが、現在ではその安全性が問題視されております。

⑦香料:香りをつけるもの。

では早速市販で売られているのワックスの成分を見てみましょう!今回は人気ナカノのワックスの成分を見て見たいと思います。

スタイリングタントNワックス3 ライトハード

成分単体で肌に刺激性があると言われているものを赤字で記しております。

成分:水、コハク酸ジエチルヘキシル、マイクロクリスタリンワックス、セテス-10、BG、キャンデリラロウ、ヒドロキシステアリン酸、セテス-6、ステアリン酸グリセリル(SE)、シア脂、オリザノール、ワレモコウエキス、スクワラン、PEG-90M、ジメチロールプロピオン酸ヘキシル、水酸化Na、フェノキシエタノール、エタノール、メチルパラベンプロピルパラベン、香料

①油分:コハク酸ジエチルヘキシル、マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラロウ、シア脂、スクワラン

②水:水

③界面活性剤:セテス-6セテス-10、ステアリン酸グリセリル(SE)

④アルコール等:BG(1,3-ブチレングリコール)、ヒドロキシステアリン酸(ヘキサ)、フェノキシエタノール、エタノール

⑤シリコン等:PEG-90M(ポリマー)

⑥防腐剤:メチルパラベン、プロピルパラベン、オリザノール(酸化防止剤)

劇物指定されている成分:水酸化Na

◆『コハク酸ジエチルヘキシル』の成分が髪・肌に影響ありは本当だった!?

コハク酸ジエチルヘキシル

油溶性の陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)「Amended Final Report on the Safety Assessment of Dioctyl Sodium Sulfosuccinate」(文献1:1998)から抜粋すると、ヒトを対象にした実験で未希釈成分は80%の確率で肌への刺激性があると結論づけています。ただし、低濃度(2.5%)の場合刺激性は見られなかったとのこと。

ここからが重要ですが、さらに濃度を下げた(1.0%)の状態で21日間実験をしたところ、肌への刺激があったという結論が出ています。ですから1%程度の低濃度でも長期間使用すると肌荒れが起きる可能性があるということです。

すなわち、水の次に成分配合量が多いコハク酸ジエチルヘキシルをワックスとして21日間以上使えば、髪や頭皮が痛むことは想定できます。

・コハク酸ジエチルヘキシルは環境への影響もあり?

環境影響情報 生態毒性:水生毒性 水生生物に有害。長期継続的影響により水生生物に有害 水生毒性(急性)  環境庁生態影響試験, 1999

◆よく目にする成分、『セテス』は肌への刺激がある??
 
 
水に溶けやすい界面活性剤、つまりは親水性の非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)です。セテスー○と番号がついていますが、この数字が大きくなるほど安全で、小さいと肌に刺激性があります。
 
文献ではヒトへの実験はセテス-6で行った結果、60%水溶液で72時間のパッチテストで100人中23人に刺激があったと結論づけています。
 
 
 
◆よく聞くけど・・・『パラベン』は本当に人体に悪い成分!?
 
パラベンにも様々な種類があります。エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベンをよく耳にしますが、防腐剤という役割は変わりません。
 
組み合わせることで殺菌できる菌の種類が増えるため、組み合わせて使用することが多いです。
 
 
日本の法律でパラベンの成分は配合は1%未満と決まられています。なぜかというと5%以上になると皮膚に刺激が出ることが厚生労働省のデータでわかっているからです。
 
しかしながら、成分濃度1%未満でも100人中3人は皮膚に刺激があるとしています。
 
そのような理由から、パラベンは極力使用しない努力をする企業が増えています。
 
 
◆水酸化Naは劇物!ワックスに入っているけど大丈夫・・・?
 
高校生や化学系の大学生は、よく化学の実験で使用したでしょう、『水酸化Na』。ヤ○ザ映画なんかでは、死体を溶かすのに使ったりしますよね。
 
強アルカリ性のため、水酸化Naは劇物指定されており、主にタンパク質を溶かします。人間は皮膚も髪もタンパク質でできていますから、溶けてしまいます。
 
ただし、高級脂肪酸という成分と混ぜることで中和されてpHが7に近づきますので、理論的には安全です。
 
アルカリ性の成分は、油を分散させてマヨネーズ状態にさせます。これがワックスのクリーム状にさせる正体です。
 
●実際にワックスのpHを測定してみた!!
 
それでも納得いかない!という人も多いと思いまして、pHを測定してみました。
 
まず、ワックスを少量容器に移します。
 
少量の水にワックスを溶かしていきます。
 
溶かしたワックスを特殊な薬品が染み込んだpH測定用の試験紙につけます。
色が変化するので、どの色か照らし合わせます。どうやら、pHは6〜5のようですね。
 
pHは7が中性。7より低い値が酸性。高い数値はアルカリ性です。
 
よってこのワックスは酸性を示しました。
 
人間の素肌も弱い酸性でpHは6程度ですから、今回の実験結果では水酸化Naの害はなさそうです。
 
 
とはいえ、消費者としては劇物を皮膚や髪につけるのに抵抗があるのは当たり前だと思います。

結局ワックスは髪や肌に悪いのか?

結論としては、何もつけないよりワックスをつけたほうが確実に髪や肌に悪いです。

成分の解説でもお判りいただいたと思いますが、長期の使用で髪と頭皮へのダメージは蓄積するでしょう。

実際にワックスで髪の毛、頭皮トラブルを経験したという方も多いように、実際に起きているのは事実です。

◆ワックスに関するツイート

僕もワックスをつけた後、夕方に頭皮が痒くなるというのは良くあります。

界面活性剤、防腐剤など化学薬品を多く含むワックスは髪の毛を傷めますし、セット力を優先したいメンズのワックスは髪の毛がギシギシしてしまいます。

美容室で勝手に付けられたらお怒のお声が上がるのも当然だと思います。

それでもワックスを使いたいあなたへ!

それでも、身だしなみとしてワックスを使いたい、そんな方へ、どのようなワックスが髪や頭皮に害がないのか、書いていこうと思います。

つまりは、髪の毛や肌に有害な成分が入っていないワックスを使用すれば良いのです。

僕がおすすめしたいのは、オーガニックワックスです。

有名どころをご紹介します。

◆ジョンマスターオーガニック ヘアワックス  57g 3,888円

成分:オリーブ油、ミツロウ、ホホバ種子油、ババス油、マンゴー果実エキス、ヒマワリ種子油、コムギ胚芽油、ローレル油、アトラスシーダー木油、バルサムモミ葉油、ローズマリー葉エキス

◆ザ・プロダクト ヘアワックス 42g  2,309円

全成分:シア脂・ミツロウ・トコフェロール・マンダリンアレンジ果皮油・アロエベラ液汁

◆プリュムワックス 65g 2,500円

成分:ワセリン、ミツロウ、ホホバオイル、アルガニアスピノサ核油(アルガンオイル) 酢酸トコフェロール(ビタミンE)

ただし、料金がピンキリです。

1gあたりで計算すると・・・

ジョンマスター:68.2円/g

ザ・プロダクト:55.0円/g

プリュムワックス:38.5円/g ⇨ 最安値

となります。

ちなみにオーガニックワックス特有の草のような(カメムシのような)匂いが嫌いな人も多いです。

これは意図的に香料の成分を配合している訳ではなく、オーガニック成分にこだわった結果、成分本来の自然の匂いが酸化して悪臭に変わる・・・という現象です。

実はオーガニックワックスの中で無香料(匂いがしない)ワックスは『プリュムワックス』だけです。

安くて、無香料なオーガニックワックスが欲しい方は、プリュムワックスシリーズをおすすめいたします。

プリュムワックスの口コミ

プリュムワックスシリーズのラインナップはこちら

まとめ

いかがでしたか?

今回はワックスの成分は髪に悪影響か検証してみました!

実際細かく調べて見ると、皮膚に刺激があると報告されている成分が含まれていることがわかりました。

それに、実際にワックスで肌トラブル、髪トラブルが起きている人が多いのも事実です。

これからはこの記事でもご紹介しているように、化学薬品を含まないワックス(オーガニック)の使用をおすすめします!

『剛毛くせ毛セラピスト』Mame

僕の髪質:剛毛・多毛・くせ毛

1990年生まれ ゆとり製法、悟り世代、好きなことで生きてます。

ニックネーム:まめ

KUSEGE TO COCORO代表(サイト運営・コスメ開発)

新卒で国内最大手石油元売り会社、石油化学製品部門へ。

そしてコスメの主原料である『石油化学製品』製造で培った知識を元に起業。

化学薬品を使わないヘアケアについて情報発信、みなさんの意見を元にプロダクトを開発しています。

もともと『セラピー』と薬を使わない治療という意味で、そこから『剛毛くせ毛セラピスト』というなんともありきたりな?肩書きを使わせてもらっています。

その他髪質でお悩みの方のはご気軽にご相談ください。

みんなの意見で新しいスタイリング剤を作りましょう。

plume.wax.sato@gmail.com

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